PNS辞めたい看護師必見!デメリットを克服したPNSを紹介!

看護師

こんにちは。シンママナースにゃん子です。

福井大学病院で開発されたPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)という看護方式を取り入れている病院が増えてますよね。

筆者の病院では10年以上前からPNSを取り入れていますが、

正直、PNSもう辞めたいと思っていました・・・

PNSはベテラン看護師には負担しかない!

転職を考えるほど、PNSが負担・・

PNSってデメリットしかないよね?

PNSって本当にベテラン看護師泣かせですよね。

実は、筆者の職場では、業務改善を実施し、ちょっと変わったPNSを取り入れているんです。

PNSを辞めたいと考えている看護師、必見!
筆者の職場で取り入れたデメリットを克服したPNS方式を紹介したいと思います。

デメリットばっかりのPNSは辞めたい!

まず、最初にPNSについて簡単に紹介しておきましょう。

PNSとは、
2人の看護師が安全で質の高い看護を共に提供することを目的に、良きパートナーとして対等な立場で互いの特性を活かし、相互に補完し協力し合って、毎日の看護ケアをはじめ委員会活動・病棟内の係の仕事に至るまで1年を通じて活動し、その成果と責任を共有する看護体制の事です。

https://www.hosp.u-fukui.ac.jp/kango/pns/

PNSには、「パートナーシップマインド」が大前提。

パートナーシップマインドには3つの心が必要と言われています。

  • 自立・自助の心
  • 与える心
  • 複眼の心

つまり、この3つの心を持って、対等な立場で補完するということがPNSなんです。

正しいPNSが本当にできているか?

さて、PNSは、パートナーシップマインドをもって、対等な立場で補完するという看護システムなんですが・・・・

にゃん子
にゃん子

うちの病院のPNSは、ちょっと違うかも!

そうなんです!

筆者の病院のPNSのやり方は、正しいPNSではなかったように思います。

まず、2人ペアで患者を診るということのみに重点が置かれており、完全なる機能別看護になっていたんです。

●検温や点滴などの処置をする係
●記録をする係

長日勤は処置係、日勤は記録係に完全に分かれて仕事をしていました。

そして、受け持ち患者は2人分の12人!

処置係は、患者の把握は簡単にしかできず、とりあえず業務を終えるだけで精一杯の状態でした。

にゃん子
にゃん子

受け持ち患者数が多すぎて、ベットサイドで患者とゆっくり話をするなんて無理でした!

しかも、新人看護師とペアになったら、もう大変!

新人へ指導しながら12人を診るという、無理ゲーム。

新人看護師が12人診れるわけもなく、12人分の記録をしてさらに患者の処置もほとんど行うという状況でした。

にゃん子
にゃん子

そりゃ、PNS辞めたくなるよね・・・

そんな過酷な勤務をしていた自分を褒めてあげたい!

確かに、新人看護師や異動者からは、ペアなので安心できるというメリットの声はありました。

しかし、福井大学病院が実践しているような本来のPNSでないので、筆者の職場では、ベテラン看護師への負担が増えるだけの恐ろしい看護方式になっていたんです。

にゃん子
にゃん子

PNSはパートナーシップマインドがなければ、いつもと倍の人数の患者を2人で担当するというただの機能別看護になりがちです。

それがPNSのデメリットを助長しているのでは!

デメリットをカバーしたPNSってあるの?

PNSもどきの機能別看護をしていた筆者の病院でのデメリットは、
受け持ち患者の数が多すぎる!
ことでした。

受け持ち患者の数が多すぎることで、
●ベテランでもキャパオーバーになりがち
●時間外勤務が多く、疲弊
●12人情報収集に時間がかかるため、前残業が当たり前
●ゆっくりベットサイドに行く時間を確保できないため、患者指導が後回しで結局しない
という悪循環でした。

しかも、
コロナ禍で欠員が出てマンパワー不足なのに、
無理やりPNSペアを組もうをするから、
2ペア+1人とか、2ペア(元々3ペア必要)になり、
受け持ち患者数が更に増える
という状況も発生していました。

にゃん子
にゃん子

PNSにこだわりすぎて、自分たちの首を締めているような感覚になりました。

ペアを解消し、1人で患者を診れば、受け持ち患者数が減るのに・・と悶々としていました。

同じような境遇の病院は意外と多いのではないでしょうか。

X(旧Twitter)でもPNS辞めたいの声がたくさんありましたよ。

PNSのやり方を変えて、働きやすくなった!

筆者の勤務する病院では、
看護部がPNSを取り入れていることをメリットとして新人看護師を募集しているので、
うちの病棟だけPNSを辞めます!
なんて言えない状況でした。

ほんとうにこのPNSのやり方ってあってるのかな?

パートナーシップマインドを持ち、補完できれば、ペアにこだわる必要はないんじゃないか!!

ということで!

  • 患者6名程度を看護師1人で受け持つ
  • ナースコール対応や処置は、ペア看護師と協力して実施

このように、
PNSペアで相談・補完しながら、1人で患者を受け持つスタイルに変えました!

これが大成功!

受け持ち患者が減って、ゆっくり検温できるようになった!

情報収集の時間が短縮できて、前残業が減った!

仕事が時間内に終わるので、残業しない日が増えた!

このやり方は、病棟内ではかなり好評で、今も継続しています。

にゃん子
にゃん子

人員不足の病院では、ペアにこだわらないPNSのやり方の方が合ってそう

1人で患者を受け持つPNSの課題

1人で患者を受け持つPNSのやり方は、パートナーシップマインドと補完の心がないと成立しません。

自分の担当だけ診ればいいという気持ちでは、PNSにならないんです。

経験上、1人で患者を担当するようになると、ついつい個人プレイに陥ってしまうことが課題です。

にゃん子
にゃん子

個人プレイにならないためには、話しやすい環境づくりが大事だなといつも感じます。

  • 新人や若手看護師が相談しやすい雰囲気
  • コミュニケーションを密にとれる関係
  • なんでも話しやすい雰囲気づくり

これらが、1人で患者を受け持つPNSには必要です。

補完の心を忘れずにいることが今後の課題だと言えます。

PNSを辞めたい!‖まとめ

PNSを辞めたい!看護師向けに、筆者の病院でのPNSの取り組みを紹介しました。

福井大学病院での本来のPNSとは違ってしまいましたが、

病院が異なれば、人員配置や患者層なども変わります。

筆者の病院のPNS継続困難の理由は、
受け持ち患者数が多すぎること
人員不足
でした。

PNSのいいとこどりをして、それぞれの病院に合ったPNSのやり方を模索していくのがよいのではないかと思います。

結果的に、1人で患者を受け持つスタイルのPNSは大成功

PNSを辞めたい!と悩んでいる看護師さんは、今のやり方が自分の病院に合っているのか見直してみてもよいのではないでしょうか。

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